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人・産業女性1人で牛舎運営 出産の兆候スマホで把握

三戸町郊外にある真新しい牛舎「Farm Akasaka」。同町在住の中井のり子さん(49)がIoT(モノのインターネット)を駆使し、3年半前から1人で経営している。

中井さんは11年前から実家の小屋で牛を育てていた。2018年3月、国の事業を活用し、念願の牛舎を建設。牛舎天井には360度見渡せるカメラを設置し、タブレットやスマートフォンで約100頭の成育状況を常時見守る。出産間近の母牛には産道に差し込んだセンサーで体温の変化や破水を察知して手元の端末に情報が送られてくるシステムも導入した。

中井さんは「出産は1週間かかることもある。カメラ設置により、牛舎に泊まり込む必要がなくなり、楽になった」と話す。女性1人の牛舎経営は珍しく、見学が絶えない。

子牛を育てて販売する繁殖経営に加え、今年から肉を売る肥育経営も始めた。「三戸・田子牛」のブランドで5月に肉を初出荷したところ、肉質が最上級のA5ランクに格付けされた。中井さんは「口の中で溶けた。おいしかった」と笑顔で語り、「もっと頭数を増やし、地域活性化に貢献したい」と意気込む。

(東奥日報)

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2022年11月12日(土)