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PRGenki × 福島県酒造組合

福島県酒造組合会長 有賀 義裕(ありが・よしひろ)

東日本大震災からの10 年を振り返って

福島県は震災より原発事故の影響が大きく、今も風評被害の根深さを感じます。
そんな中、県産日本酒は全国新酒鑑評会の都道府県別金賞数で8連覇を果たし、東北清酒鑑評会でも高い評価を得ました。
県産酒は爽やかな口当たりや華やかな香り、味わい深さやキレの良さが特徴です。
品質での勝負に手応えを得ていた矢先に新型コロナウイルスの流行に直面しました。
感染対策のため、魅力をPRする機会は限られますが、好成績を続けた分、「福島=酒どころ」というイメージは首都圏など県外でも広まりつつあると思います。

県産酒を盛り上げるために取り組んでいること

生産技術の底上げに大きく貢献しているのは県ハイテクプラザ会津若松技術支援センターを軸とした県を挙げた蔵元への支援体制と、お互いを高め合える蔵元同士の関係性です。
杜氏を志す各社の若手が技術や知識を得る県清酒アカデミー職業能力開発校、「金取会」と称される高品質清酒研究会など、蔵元の垣根を越え、消費者に支持される酒を探求する土壌が整っています。
震災後の県産酒の浸透には最大市場の首都圏でのPRが効果的でした。
感染状況を見極めつつ、若い世代が酒に込めた思いや味わいをじかに説明できる機会を増やしたいと考えています。

▽福島県酒造組合会長 有賀 義裕(ありが・よしひろ)
PROFILE)玉川大学農学部卒。1978年に250年以上続く、家業の造り酒屋有賀醸造に入社。
2011年10代目に就任。18年、福島県酒造組合会長就任。福島県中小企業団体中央会理事も務める。白河市出身。67歳。

福島県酒造組合
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