PRGenki × 岩手県酒造組合
東日本大震災からの10 年を振り返って
時の流れは早いもので、東日本大震災から間もなく11 年を迎えます。
当時、沿岸部の宮古市、大槌町、陸前高田市では三つの酒蔵が流失し、人的被害が出ました。
内陸部の蔵元にも建物倒壊など甚大な被害がありました。
しかし、組合員同士がお互いに支援し合い、なんとか復活を成し遂げたことには、敬意しかありません。
今、再び世界を揺るがす出来事として新型コロナウイルス感染症が拡大しています。
国内では収束の兆しも見られる一方、大規模なパーティーや冠婚葬祭などの自粛ムードは続いています。
生活様式が変化する中で、家庭や感染防止対策認証店舗で飲食する方が増えてきたように思います。
県産酒を盛り上げるために取り組んでいること
当業界は、日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の無形文化財およびユネスコ無形文化遺産への登録を目指しています。
また、清酒の製法品質表示基準の見直しや酒類製造業界におけるHACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた衛生管理に取り組んでいます。
当組合におきましては地理的表示(GI)保護制度の認定に向けての取り組みや、適正飲酒とアルコール健康問題の取り組みを強化しているところです。
コロナ禍以前の状況に戻るには、まだまだ時間がかかると思います。
不安材料はたくさんありますが、今こそ酒類業界が一つになって進んで行くべきだと思っています。
一日も早く消費が回復されることを望んでいます。
▽岩手県酒造組合会長 松岡 俊太郎(まつおか・しゅんたろう)
PROFILE)東京農業大学林学科卒。会社員や林業経営を経て、1988年に両磐酒造入社。97年、代表取締役社長就任。一関商工会議所常議員、一関市法人会理事も務める。2018年、岩手県酒造組合会長就任。一関市出身。70歳。
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