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人・産業大館市の業者 小型家電をリサイクル
レアメタルなどを抽出

使用済みの携帯電話、パソコンなどの再資源化を促進する小型家電リサイクル法が4月に施行されたことを受け、国の認定事業者に選ばれたDOWAグループのエコリサイクル(大館市花岡町)が法に基づく小型家電の受け入れを始めた。
環境省によると、東北では初めて。同社は北東北3県で市町村から小型家電を回収、貴金属やレアメタル(希少金属)の再利用へ本格的に取り組む。
10月中旬、エコリサイクルに初めて「不用家電」が運び込まれた。家庭用電話機やゲーム機、カメラ、電卓など計294キロ。能代市内の公共施設やスーパーなど14カ所に設置されたボックスで回収された。
エコリサイクルは、小型家電を分解して、金やレアメタルなどの含有率が高い電子基板を取り出すほか、他のパーツも破砕し鉄やアルミなどを回収。電子基板は小坂製錬(小坂町)に売却する。
小坂製錬は基板を溶かし、金、銀、銅、レアメタルを抽出する。
認定事業者の要件は、隣接する3県以上で事業を行うことなど。エコリサイクルは本県、青森、岩手の3県を事業対象とし、これまでに、能代、鹿角、大館の3市や小坂町と引き取り契約を結んだ。
県内ではほかに、18市町村が小型家電リサイクルに関心を示している。
エコリサイクルは、将来的に年間300トンの小型家電分解処理を目指す。笹本直人常務は「回収量が増えれば、新規雇用も検討していきたい」と話している。

【秋田魁新報社】