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旅館で朝食 英気を養う
福島ユナイテッドFC(福島市)の選手たち

福島市飯坂町の寮に住むサッカーJ3・福島ユナイテッドFC(福島U)の選手10人は毎朝、町内の旅館で朝食をとり、午前中の練習に出掛けている。地元産食材を使った栄養満点の食事が、選手のはつらつとしたプレーの源になっている。

わが町のチームを応援しようと、飯坂温泉観光協会が2013年1月から朝食の提供を始めた。現在はホテル聚楽、摺上亭大鳥、穴原温泉・吉川屋の3旅館が約1週間ごとに交代で担当している。

このうちホテル聚楽では、郷土料理の「いかにんじん」、飯坂温泉名物のラジウム卵など30種類以上の料理をバイキング形式で提供している。市内のみそ製造・販売業「フクイチ」の福一味噌や、飯坂町の角田豆腐店のくみ上げ豆腐など地産地消にこだわったメニューも多い。

同旅館支配人の橘内正治さん(57)は「プロのサッカーチームは全国にそうあるものじゃない。Jリーグで活躍し、福島そして飯坂の名を全国に広めてほしい。引き続き全力でサポートしたい」と支援の継続を約束する。

3つの旅館で朝食を食べている福島Uの選手は19〜24歳の若手だ。FW金弘淵選手(24)は「朝、しっかりと食事をとっているため、良いコンディションで練習に臨める」と感謝する。MF安東輝選手(19)は「寮での一人暮らしなので食事がおろそかになりやすい。郷土料理などで支えてくれる分、頑張らなければという気持ちになる」とさらなる活躍を誓う。

【福島民報】