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レトルト3商品が人気
いしかわ牛(福島県石川地方)

石川地方農業振興協議会は平成22年から、地元産の黒毛和牛を「いしかわ牛」のブランドで売り出している。地域の観光と食の振興、畜産業の発展につなげるのが狙いだ。

いしかわ牛は、石川、浅川、古殿、玉川、平田の石川地方5町村で肥育される肉牛。石川地方は古くから畜産業が盛んで、26年5月現在、26軒の農家が約2千3百頭を育てている。主に国産粗飼料を与えることで、うま味を引き出しているのが特長だ。

石川地方の飲食店やスーパーなどを中心に県内外で販売している。肉質は軟らかく、肉本来の味を楽しめるステーキがお薦めの食べ方だという。

協議会は、石川地方の飲食店など22店を、いしかわ牛の認定店とし、各店はステーキなど工夫を凝らしたメニューを提供している。口コミで広がり、料理を目当てに来店する客は年々、増えているという。

最近、人気を集めているのがレトルト商品だ。「ビーフシチュー」「ビーフストロガノフ」「味噌(みそ)カレー」の3商品を開発した。JAの直売所「あぶくま安心館」などで販売している。

県内外に出店し、おいしさをアピールする取り組みも進めている。9月28日に福島市で開かれたイベントでは、牛串などを販売した。協議会事務局の大平周一さん(57)は「一度食べれば、いしかわ牛のおいしさが分かる。多くの人に味わってもらうためにPRを続ける」と意気込んでいる。

【福島民報】